駐車場経営の利回りはどのくらい?相場とシミュレーション・利回りを高めるポイントを解説

公開日:2026/07/10
駐車場経営の利回りはどのくらい?相場とシミュレーション・利回りを高めるポイントを解説

「駐車場経営の利回りはどのくらいなの?」「どれくらいの収益が見込めるの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
駐車場経営は、アパートやマンション経営と比べて初期費用を抑えやすく、比較的始めやすい土地活用の方法です。
しかし、立地や運営形態、稼働率によって収益性は大きく異なるため、利回りの相場や収支の仕組みを理解したうえで検討することが重要です。

この記事では、駐車場経営における利回りの考え方や相場、収益シミュレーション、利回りを高めるためのポイントについて分かりやすく解説します。

監修者の写真
監修者
金子賢司CFP®認定者

営業中の交通事故をきっかけに会社の福利厚生や年金制度に関心を持ち、FPの勉強を開始。その後独立系FPとして起業し、現在は企業主催の確定拠出年金・資産運用セミナー、新聞社や大手金融機関オウンドメディアの執筆、個人相談などを中心に活動。

駐車場経営における利回りとは?

駐車場経営における利回りとは?

利回りとは、投資した金額に対してどれくらいの収益が得られるかを示す割合のことです。収益性を判断するための重要な指標として活用されています。

駐車場経営では、月々の駐車料金収入が多いからといって、必ずしも収益性が高いとは限りません。駐車場の整備費用や設備費、管理費、固定資産税などの支出が発生するため、収入と支出の両方を踏まえて判断する必要があります。

事前に利回りをシミュレーションしておけば、収益の見込みを把握しやすくなり、その土地に適した活用方法かどうかを判断しやすくなります。
駐車場経営で失敗するリスクを減らすためにも、利回りの考え方を理解しておきましょう。

駐車場経営のご相談・お問い合わせ

駐車場経営の利回り計算は2種類

駐車場経営の利回り計算は2種類

駐車場経営における利回りには、「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。
それぞれ計算方法や目的が異なるため、まずは特徴や違いを理解しましょう。

表面利回り

表面利回り(%)=年間の収入(満車時) ÷ 総投資額 × 100

表面利回りは、年間収入と投資額から算出するシンプルな指標です。
駐車場経営によってどの程度の収益が期待できるのかを、簡易的に把握する際に利用されます。

計算が容易なため、複数の土地や物件を比較するときの目安として活用しやすい点がメリットです。
まずは表面利回りを確認することで、その土地の収益性を大まかに把握できます。

ただし、固定資産税や管理費、メンテナンス費用などのランニングコストは含まれていません。
そのため、実際の収益性を判断する際は、表面利回りだけで判断しないことが重要です。

実質利回り

実質利回り(%)=(年間の収入-諸費用) ÷ (総投資額) × 100

実質利回りとは、年間収入から諸費用を差し引いて算出する指標です。

固定資産税や都市計画税、管理費、清掃費、メンテナンス費用などのランニングコスト、アスファルト舗装や区画線の設置、精算機や看板の導入費用などの初期投資も含めて計算するため、より現実的な収益性を把握できます。

表面利回りより数値は低くなる傾向がありますが、実際に手元へ残る利益に近い収益性を確認できるため、事業計画を立てる際や投資判断を行う際の重要な目安となるでしょう。

駐車場経営の利回り相場はどのくらい?

駐車場経営の利回り相場はどのくらい?

駐車場経営で期待できる利回りは、駐車場の種類や立地条件、土地価格、駐車需要によっても異なります。
利回り相場を確認する際は、駐車場の種類や立地条件もあわせて考慮することが大切です。

駐車場の種類別(月極・時間貸)

駐車場経営では、主に「月極駐車場」と「時間貸駐車場(コインパーキング)」の2種類があります。

一般的な表面利回りの目安は、月極駐車場が5〜15%、時間貸駐車場(コインパーキング)が15〜30%程度とされています。実質利回りは、月極駐車場が3〜5%、時間貸駐車場(コインパーキング)が4〜10%程度です。ただし、時間貸駐車場の実質利回りの一般的な相場は4%程度とされ、上限に近い数値は、あくまでも高い稼働率を維持できた場合の試算上の目安です。

時間貸駐車場(コインパーキング)は、駅前や商業施設周辺など駐車需要の高いエリアにおいて、高い収益が期待できるでしょう。一方で、精算機や看板、防犯設備などの導入費用が必要になるほか、利用状況によって売上が変動しやすい点には注意が必要です。

月極駐車場は、時間貸駐車場(コインパーキング)ほど高い利回りは見込みにくい傾向にあります。しかし、契約者が決まれば比較的安定した収入を得やすく、管理の手間や設備投資を抑えやすいのがメリットです。

駐車場の地域別

駐車場経営の利回りは、地域によっても異なります。

東京23区や大阪市内などの都市部は駐車需要が高く、料金も高めに設定しやすい傾向があります。ただし、土地価格が高いため、必ずしも高利回りになるとは限りません。

一方、地方や郊外は土地取得コストを抑えやすく、条件によっては都市部より高い利回りが期待できます。ただし、エリアによっては駐車需要が少なく、稼働率が安定しにくい点に注意が必要です。

駐車需要を判断する際には、地域ごとの駐車料金相場が参考になります。
月極駐車場と時間貸駐車場における、主要地域別の駐車料金相場は、以下の通りです。

【月極駐車場と時間貸駐車場の料金相場】

都市名 月極駐車場(1カ月あたり) 時間貸駐車場(1時間あたり)
札幌市 12,433円 467円
仙台市 13,500円 500円
東京都区部 27,549円 728円
横浜市 16,633円 553円
金沢市 10,550円 350円
名古屋市 6,833円 527円
大阪市 15,000円 433円
広島市 12,100円 320円
福岡市 14,337円 200円

参考:総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)2026年4月時点

駐車場経営の利回りシミュレーション

駐車場経営の利回りシミュレーション

続いては、時間貸駐車場(コインパーキング)を経営する場合の利回りをシミュレーションしてみましょう。

【シミュレーション条件】

土地価格 3,600万円
駐車可能台数 8台
駐車料金 300円/時間
1日あたり平均利用時間 8時間/台
初期費用 500万円
総投資額 4,100万円
維持費 150万円/年

この条件で、稼働率100%と90%の場合の利回りを比較してみます。

比較項目 稼働率100% 稼働率90%
年間収入 700万8,000円 630万7,200円
表面利回り 約17.09% 約15.38%
実質利回り 約13.43% 約11.72%

【稼働率100%の場合】
年間収入:300円 × 8時間 × 8台 × 365日 = 700万8,000円
表面利回り:700万8,000円 ÷ 4,100万円 × 100 = 約17.09%
実質利回り:(700万8,000円 − 150万円)÷ 4,100万円 × 100 = 約13.43%

【稼働率90%の場合】
年間収入:700万8,000円 × 90% = 630万7,200円
表面利回り:630万7,200円 ÷ 4,100万円 × 100 = 約15.38%
実質利回り:(630万7,200円 − 150万円)÷ 4,100万円 × 100 = 約11.72%

稼働率が10%下がるだけでも、年間収入や利回りは大きく低下します。
時間貸駐車場は高い利回りを期待できる一方で、利用率の影響を受けやすいため、駅前や商業施設周辺など継続的な需要が見込める立地を選ぶことが重要です。

また、すでに土地を所有している場合は土地取得費用を投資額に含める必要がないため、さらに高い利回りを見込める可能性があります。

駐車場経営の利回りを最大化させるポイント

駐車場経営の利回りを最大化させるポイント

続いては、駐車場経営の利回りを高めるために押さえておきたいポイントを紹介します。

駐車場需要を見極める

駐車場経営は、立地によって稼働率や空車率が大きく変わります。
利回りを高めるためには、土地の特性に合った運営方法を選ぶことが大切です。

駅周辺や商業施設、オフィス街など、人の往来が多いエリアの場合は、時間貸駐車場(コインパーキング)が向いています。
住宅街やマンション・アパート周辺など、継続的な利用が見込めるエリアの場合は、月極駐車場が適しているでしょう。

初期費用と維持費を抑える

駐車場経営の利回りを向上させるためには、収入だけでなくコストを適切に管理することが重要です。

初期費用 維持費
・舗装
・ライン引き
・車止め設置
・精算機設置(時間貸駐車場)
・ロック板・ゲート設置(時間貸駐車場)
・看板設置
・照明設置
・防犯カメラ
・フェンス工事 など
・固定資産税
・都市計画税
・管理費
・清掃費
・電気代
・機器メンテナンス費用
・修繕費用
・集客費用 など

特に時間貸駐車場(コインパーキング)は設備投資が大きくなりやすいため、事前に必要な費用を把握し、無理のない収支計画を立てるようにしましょう。

運営方式を考える

駐車場の運営方式には、主に以下の3種類があります。

運営方式 特徴
自主管理方式 ・オーナー自身が契約管理や集金、問い合わせ対応、清掃などを行う
・管理コストを抑えやすい反面、手間がかかる
一括借り上げ方式 ・専門会社が土地を借り上げて駐車場を運営する
・稼働率に左右されにくく、安定した賃料収入を得やすい
管理委託方式 ・オーナーが経営主体となり、契約管理や利用者対応などを専門会社へ委託する
・収益を確保しながら管理負担を軽減できる

どの運営方式を選ぶかによって、収益性や管理の手間が変わります。

例えば、一括借り上げ方式は収益の上振れは期待しにくいものの、空車リスクの影響を受けにくく、安定した収入を確保しやすいのが特徴です。
一方、自主管理方式や管理委託方式は稼働率次第で高い収益を目指せますが、空車リスクや運営負担も考慮する必要があります。

タイムズ24では、一括借り上げ方式による駐車場経営をご提案しています。

精算機や看板の設置費用をはじめ、設備のメンテナンス費用や水道光熱費などの維持管理費はタイムズ24が負担します。土地オーナー様には毎月一定の賃料をお支払いするため、稼働率の変動に左右されにくく、安定した収益を見込みやすいのが特徴です。

駐車場経営による土地活用をご検討の際は、ぜひタイムズ24までお気軽にご相談ください。

駐車場経営は実質利回りを踏まえて収益性を判断しよう

駐車場経営は実質利回りを踏まえて収益性を判断しよう

駐車場経営では、事前に利回りをシミュレーションし、収益性を把握しておくことが大切です。
利回りには「表面利回り」と「実質利回り」がありますが、収益性を判断する際は、固定資産税や管理費などを含めた実質利回りを参考にすることをおすすめします。

また、利回りは駐車場の種類や立地、稼働率によって大きく変わります。周辺の駐車需要を見極めるとともに、初期費用や維持費を抑えながら、土地に合った運営方式を選ぶことが重要です。

【この記事で押さえておきたいポイント】
・駐車場経営の収益性を判断する際は、実質利回りを確認する
・利回りは、駐車場の種類や立地、稼働率、初期費用、維持費などによって変動する
・利回りを高めるには、駐車需要を見極め、土地に合った運営方式を選ぶ

駐車場経営の利回りでお困りなら、
まずはタイムズにご相談を!

タイムズではメリットたくさん!
当社にまかせて駐車場経営をはじめませんか

  • 初期費用 0
  • 運営・管理費 0
  • 安定収入 安定収入

駐車場経営に関するお問い合わせ

駐車場経営の利回りに関してよくあるご質問

続いては、駐車場経営の利回りについて、よくあるご質問にお答えします。

お問い合わせの多いご質問

時間貸駐車場と月極駐車場はどちらが良いですか?

一般的には、時間貸駐車場のほうが高い利回りを期待しやすい傾向があります。
一方、月極駐車場は契約者を確保できれば安定した収入を得やすいのが特徴です。

どちらが適しているかは立地によって異なるため、周辺の駐車需要を踏まえて選ぶことが大切です。

駐車場経営は儲からないって本当ですか?

駐車場経営は、必ずしも儲からないわけではありません。

アパート経営などと比べると収益性が低くなる場合もありますが、初期費用やメンテナンス費用を抑えやすいというメリットがあります。
土地の需要を見極めたうえで、その土地に合った形で運用すれば、安定した利益を得ることも十分に可能です。

駐車場経営が儲からないと言われる理由や対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

駐車場経営は儲からない?失敗しないための収益シミュレーションと対策

駐車場経営の初期費用と維持費には何がありますか?

駐車場経営を始めるには、舗装工事やライン引き、看板設置などの費用がかかります。
時間貸駐車場(コインパーキング)の場合は、精算機やロック板などの設備費用も必要です。

さらに、駐車場経営を開始した後も、固定資産税や都市計画税、清掃費、電気代、修繕費などが発生します。
必要な費用は駐車場の種類や規模によって異なるため、事前に収支をシミュレーションしておきましょう。

タイムズ24では、一括借り上げ方式による駐車場経営をご提案しています。
精算機や看板の設置費用、設備のメンテナンス費用や水道光熱費などをタイムズ24が負担するため、初期費用や運営負担を抑えながら土地活用を進められるのが特徴です。
駐車場経営をご検討の際は、タイムズ24までお気軽にご相談ください。

駐車場経営の利回りは、立地や運営方式、稼働率によって大きく変わります。この記事では、駐車場経営における表面利回りと実質利回りの違いや相場、収益シミュレーション、利回りを高めるためのポイントについて分かりやすく解説します。